マンション管理組合の”身近な町医者”のように…

マンション管理の兵法書


6.「上善は水の如し」

「マンション管理センター通信」は、公益財団法人マンション管理センターが発行するマンション管理の総合情報誌です。色々とマンション管理に関わる情報が載っていますので、お読みになったことのない方には、ぜひお薦めしたい。このマンション管理センターにも多くの相談があり、その内容等をまとめた記事の中で、次の記述がありました。
『マンションの管理に関する相談の多くには、それぞれの管理組合が置かれている特有の状況に基づき、内容が複雑かつ多様化しております。個別事案に対して具体的な解決策を求めて来られるケースも多々あります。個別の事案を解決するためには、場合によってはマンション管理士等の専門家を活用することが必要になってきます。特に管理規約改正の内容確認や、理事会の運営について指導してもらえないか等の相談や、そのマンションの現場状況や詳細を把握し、理事会や総会等に直接出て行って助言等を行うことは当センターの相談業務の範囲を超えているのでマンション管理士等の専門家の活用を強くおすすめしております。』

この記述にありますように、マンション管理の相談は、その現場に入ってみて、悩みをお聴きし、いろんな立場の方からもご意見をお聴きして、その上で解決策を見出さなければなかなか解決できないことがあります。電話やメールだけでは責任のある相談が出来ないことが多いのです。だから、相談を聴く立場のマンション管理士は、すごくエネルギーを使います。確かに、マンション管理に関する情報はたくさんあります。しかし、このマンションにぴったりの解決策は?となると、答えは現場を正しく把握しておく必要があります。

老子の言葉ですが、
「上善は水の如し」と言われます。水は、丸い容器には丸く収まり、四角い容器には四角に収まります。収まるべき時には、必ず収まります。自在な能力を持っています。一律な解決策には無理があることが多いのです。あなたの管理組合を正しく把握して、その現状に合った方法を見つけることが大切です。

本を読んでも、セミナーを聞いても、どうも痒いところに手が届かない。今のあなたの悩みにぴったりの答えが見つからない。そんな時は、マンション管理士にお声をお掛けになる時ではないでしょうか。きっと、その答えをいっしょに探してくれると思います。